「Celtic Note」 2月分は兄弟姉妹バンド特集

早く春にならないかなーと思う今日このごろ。東京もダブリンみたいに寒いですね!皆さん風邪などひいていませんか?さて6回目の今回は兄弟姉妹バンド特集ということで選曲してみました~。アイルランドはカトリックの国なので兄弟姉妹が多いんですよね。だから兄弟でバンドを作ったりするのは自然なのかもしれません。

M1:The Corrs『Runaway』
まずはアイルランドで一番有名な兄弟バンドといったらこの4人組。コアーズを選んでみました。このライブはチャリティ盤「フィールズ・オブ・ホープ」に収録されているもので、「メルシー・ボク」なんて言っているところからフランス語圏でのライブでしょうね。観客が一緒に歌っているのが微笑ましいです。この曲は世界的にヒットしましたよね。

M2: Tamalin『Rhythm & Rhyme』from Rhythm & Rhyme
M3:Tamalin『The Reconciliation』from Rhythm & Rhyme

で、次はそのコアーズをかなり意識して結成された北アイルランドのタマリン。ヴォーカルは完璧にコアーズを意識してますが、ティナ(ヴォーカル、フルート)、ジョン(パイプ、ホイッスル)、ジョアンヌ(フィドル)、ポール(アコギ、ドブロ)のマクシェリー4人兄弟にケヴィン・ドリス(ブズーキ)を加えた5人組で、ドーナル・ラニーやルナサのトレヴァーもレコーディングには参加しています。インストが特にかっこいいです。現在は活動休止状態なのが残念。

M4:Clannad『Harryユs Game』from Pastpresent
そしてこちらは大御所。ドニゴールのクラナドです。そのクラナドの取りあえずは一番有名な曲。日本でもちょっと前に車のCMになっていましたよね。

M5:Clannad『In a Lifetime』from Pastpresent
そしてU2のボノがヴォーカルのモイアとデュエットしたことでも知られるこの曲ではプロモビデオが本当にかっこよかった! クラナドは、モイア、キーラン、ポールのブレナン兄弟に彼らのおじさんであるポードリグ、ノエル・ドゥガン兄弟が加わった5人組。現在ポールはバンドを離れていますが、新人のプロデュースに余念がないようです。

M6:Clannad『Ni Se Ina la』from Clannad
クラナド、72年のファーストより。これがまたすごくかっこいい!当時はアイルランドフィリップスから発売されていましたが、現在はオランダ盤で手に入るようになってます。ベースが超かっこいい。タイトルの意味「Ni Se Ina La」は、「まだ夜明けじゃない」という意味なのですが、同じ曲を歌っている、この有名姉妹も要チェックです。

M7:Maighread & Triona Ni Dohmhnail with Donal Lunny『Ni Se Ina la』from Between the two lights
スカラ・ブレイ、ボシー・バンド、ナイトノイズという伝説的なグループで活躍してきたトリーナ・ニ・ゴーナルと、スカラ・ブレイのあとは看護婦をしていたモレート・ニ・ゴーナルの姉妹。息のあったコーラスが圧巻ですよね。

M8:Maighread & Triona Ni Dohmhnail with Donal Lunny『Spanish Lady』from Between the two lights
ダブリンの有名なトラッド「スパニッシュ・レイディ」ではドーナルの弾むようなブズーキがいい感じです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

角田光代さんの「Celtic Note紀行」
テーマ:Grada 『Lazy Sunday Morning』
BGM:Alan Kelly and Jim Murray 
(M1) Space for Dreaming by West Ocean Strings Quartet
(M2) Dimmers / Lunasa
(M3) What am I bit? / Bill Jones

提供:三井不動産レジデンシャル


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

引き続き特集、兄弟特集をお送りします。
M9 :Calico『2 days to go』from Celanova Square
ディアムド、ドンハ、ディアドラの3兄弟を中心に結成されたコークのバンド、キャリコ。

M10 :Niall & Cillian Vallely『Rio』from Callan Bridge
北アイルランド、アーマー出身のヴァレリー一家も超音楽一家。ナイル・ヴァレリー(コンサーティナ)はノモスやカレン・ケイシーのバンドで活躍。弟のキリアン・ヴァレリー(パイプ、ホイッスル)は現在ルナサのメンバー。お父さんのブライアン・ヴァレリーはとても有名な「アーマー・パイパーズ・クラブ」の創始者で、有名な画家でもあります。作品はとても大きくて力強く多くのアーティストのCDのカバーにもなっています。おじさんのフィンタン・ヴァレリーも有名なジャーナリストで伝統音楽のことをたくさん書いています。

M11:Danu『The Garsun』from All Things Considered
そして日本に来れてないバンド&でもいつか来てほしいバンドの最右翼と言ってもよいダヌーも兄弟バンドです!

M12 :Kila『The Mama Song』from Luna Park
M13 :Kila『闇をぶっとばせ』from Luna Park

日本でもっとも人気のあるアイリッシュバンドの一つ、キーラにも有名な3兄弟がいます。キーラはカルム、ロナン、ロッサのオ・スノディ兄弟。3人ともそれぞれ性格が違って、とってもユニークなミュージシャンです。この3兄弟にオウン(パイプ)、ランス(ドラム&ギター)、ブライアン(ベース)、ディー(フィドル)という編成の7人グループ。また日本に来てほしいところですね。

M14 :Kila『Leath Ina Dhiaidh a hOcht 8:30』from Gamblers Ballet
M15 :Kila『Boy Racerボーイレーサー』from Gamblers Ballet
M16 :Kila『Her Royal Waggeldy Toesロイヤル・ワグリディ・トゥーズ』from Gamblers Ballet

キーラの話題の新作「ギャンブラーズ・バレエ」から3曲!

そして今回のプログラムのお別れの曲は89年の名盤「アヴァロン・サンセット」から。ヴァン・モリソンのこの美しいラブソングを。
M17 :Van Morrison『Have I told you lately』from Avalon Sunset

番組タイトル:「Celtic Note」
パーソナリティ:野崎洋子
放送日時: 毎週木曜日 午前6時~午前8時、午後12時~14時、午後8時~10時
         毎週日曜日 午後12時~14時
番組宛メール: note@joqr.net

 

ireland