「Celtic Note」 野崎洋子がお届けいたします
はじめまして!THE MUSIC PLANT野崎です。アイルランドをはじめとするケルト圏、北欧の伝統音楽を紹介するレーベルを運営して早10年ほどが立ちましたが、9月からWorld Music Stylesの木曜日、Celtic Noteを担当することになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
なるべくマニアックすぎる選曲にならないようしたいのですが、とはいえ皆さんが初めて耳にする音楽が多いとは思いますので、フォローのためにもブログで選曲リストを掲載していきたいと思います。放送とあわせてお楽しみください。
(テーマ曲)Sharon Shannon『Cavan Potwholes』from "Common Ground"
シャロン・シャノンはアイルランドの西、超田舎出身のアコーディオン奏者。とって
も可愛くて音楽のセンスも抜群。
◆◆ハープ特集◆◆
アイルランドのシンボルである「ハープ」をキーワードに選曲してみました。
M1:Kate Bush『アイルランドの女』from "Common Ground"
アイルランドの巨匠ドーナル・ラニーがプロデュース。なんとケイト・ブッシュがアイルランドの第1言語ゲール語で歌っているのですが、ゾクゾクしちゃうくらいカッコいいです。
M2:The Chieftains『バリー・リンドン~愛のテーマ』from "Film Cuts" by The Chieftains
同じ曲をアイルランドの国宝グループ、チーフタンズを一躍有名にした75年キューブリックの「バリー・リンドン」のサウンドトラックから。
M3:Bumblebees『Eleanor Plankett』from "Bumblebees"
ケイト・ブッシュのトラックでオーケストラと一緒にハープを弾いていたリーシャ・ケリーのバンド、バンブルビーズ。曲はハープの名作を沢山作曲した17世紀のハープ奏者、オキャロンの作品。
M4:Jim Murray『O'Carolan's Draft』from "無印良品BGM4"
もともとはハープのために書かれた曲をギタリストのジム・マレイがソロで演奏しています。大きなスピーカーで聞くとギターと一体化した彼の息遣いが聞こえる。
M5:Clannad『Eleanor Plankett』from "Clannad 2"
M6:Clannad『Coinleach Ghlas an Fhomair』from "Clannad 2"
かっこいいアイリッシュミュージックといったら、初期のクラナド。エンヤのお兄さん、お姉さん、おじさんによって結成されたファミリーバンドですが、とってもシャープな音楽を聞かせてくれます。しかし70年代の録音はかっこいい!
M7:Seleas『Margaretユs Waltz / The Dark Island』from "Harp Breakers"
ガット弦とスチール弦を組み合わせたスコットランドのハープデュオ。かわいらしいワルツ。
このほかにもケルト圏のハープ奏者には素晴らしいアーティストが沢山いますので、
そのうちまた特集して行きたいと思います。(次回ぜひ紹介したいアーティスト:ス
コットランドのカトリオナ・マッケィ、ブルターニュのアラン・スティーベルなど)
◆◆女性ヴォーカル特集◆◆
アイルランドというと、一番最初に浮かぶアーティストはエンヤだと思うのですが、もちろんそれ以外にも素晴らしい女性ヴォーカリストがたくさんいます。その一部を紹介していきます。
M8:Mary Black『No Frontiers』from "No Frontiers"
メアリー・ブラックの代表曲。歌詞といいアレンジといい、最高の1曲。
M9:Dolore Keane『Never Be The Sun』from "Solid Ground"
「ドロレスがこの地球上に存在する限り、私は自分を歌手とは呼べない」(ナンシー・グリフィス)一度聞いたら忘れられない歌声。
M10:Altan 『Eoghinin O Ragadain』from "Another Sky"
アルタンは実はこのアルバムがとっても好き。マレートの歌声が心に響く。この曲を 聴いているとアイルランドに行きたくなる。
M11:Grada『Swallow』from "Endevour"
アルタンに比べれば、まだまだ新参者の若いバンドですが、期待の星ということでグラーダ。
M12:Liadan『Broom of the Dowdenknowes』from "Liadan"
先日まで来日していたアイルランドの女性だけのグループ。
ここでまた同曲違うヴァージョンの聴き比べ。カナダのシンガー、ロリーナ・マッケニット。そしてアイルランドのシネイド・オコナー。ジョン・オズボーンのトラックはチーフタンズが世界の女性アーティストたちと作ったアルバムより。
M13:Sinead OユConner『Raglan Road』from "Common Ground"
M14:Loreena McKennitt『Raglan Road』from "Nights from the Alhanbra"
M15:Joan Osbourne + The Chieftains『Raglan Road』from "Tears of Stone"
女性ヴォーカル特集だったのに、なぜかこの2曲もかけたくなりました! マーク・ノップラーのトラックはリアム・オフリンのパイプが良い。ヴァン・モリソンとチーフタンズのヴァージョンも格好良いです。
M16:Mar k Knopfler『Raglan Road』from "Sult"
M17:Van Morrison + The Chieftains『Raglan Road』from "Irish Heart beat"
エンディングは毎回静かなバラードで締めたいと思ってまして、今回はビル・ジョーンズのファースト・アルバムからアイリッシュ・トラッドの有名曲を。
(今月のエンディング)
Bill Jones『Taimse im Chodladh 眠り姫』from "Turn to me"
というわけで、シャベリは素人ですが選曲はかなり良いと思うので、皆さんもぜひ番組をチェックして下さいね。リクエスト、ご意見ご感想などはnote@joqr.netまでお願いいたします。
■番組タイトル:「Celtic Note」
■パーソナリティ:野崎洋子
■放送日時: 毎週木曜日 午前6時~午前8時、午後12時~14時、午後8時~10時
毎週日曜日 午後12時~14時
■番組宛メール: note@joqr.net