1月19日からの番組内容

毎月、月替わりのお客様をお迎えしてお届けしますが、1月は、アジアの女優舒淇(スー・チー)が大好きな映画ライター、杉山亮一さんです。
杉山さんをご紹介するのに、「舒淇」という単語は欠かせないのですが、もちろん誰よりも早くから注目していたそうです。
そして、これからも舒淇を超える魅力の女優さんは出てこないようですね。

さて、今週のテーマは「007シリーズ」。

「今週のおすすめ」は、香港映画「エレクション」とアメリカ映画「ディパーテッド」です。

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エレクション

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海外でも様々な評価を得ている、杜[王其]峰(ジョニー・トー)の話題作です。
組織のボスの座をめぐって、2人の候補が対立。
暴力的でエキセントリックな梁家輝(レオン・カーファイ)、方や冷静沈着な任達華(サイモン・ヤム)をめぐって長老達の思惑が入り乱れ、水面下の殺戮が続きます。
杜[王其]峰独特の暗い画面で男達の戦いが繰り広げられ、その暴力シーンに海外では拒否反応もあったとか。
確かにクールでスタイリッシュとは言い切れないエグさが、この作品の特徴でしょう。
登場人物の複雑な関係が、私の語学力では把握できないので、日本語字幕が付いたらもっと面白く見られるのではないかと思います。
しかし、梁家輝(レオン・カーファイ)のキレ具合は凄まじく、一見穏やかな任達華(サイモン・ヤム)と好対照で二人とも巧いです。この二人の衝撃のラストシーンは、夢に出てきそうで怖い。(今週のおすすめ 杉山亮一)

1月20日よりテアトル新宿にてロードショー
監督:杜[王其]峰
出演:任達華 梁家輝 古天楽
配給:東京テアトル/ツイン
http://www.eiga.com/official/election/

ディパーテッド

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(C)2006 Warner Bros. Entertainment Inc.

ご存じ「インファナルアフェア」のハリウッド版リメイク作品。
まず言いたいのは、これは「無間道」ではないということ。
リメイクが決まった時から、キャスティングなどで話題になっていましたが、
そんなことよりも、もっと重要なことがありました。作品のテーマです。
当然といえば当然ですが、この作品には生きながら地獄の苦しみを味わう無間地獄という中華思想がないので、単なる潜入捜査もの。
だから、見始めてすぐに、梁朝偉=レオナルド・ディカプリオ、劉徳華(アンディ・ラウ)=マット・デイモン、と、いちいちキャストを比較することの意味が全くないことに気づきます。
もちろん、オリジナルに忠実な脚本でスコセッシの演出ですから、面白いことは保証します。
ただ、どうしてもジャック・ニコルソンが主役に見えてしまうのは、キャスティングした時から想像できたことでしょうね
(今週のおすすめ Neri)

1月20日よりサロンパス ルーブル丸の内他 全国松竹・東急系ロードショー
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン
   ジャック・ニコルソン
配給:ワーナーブラザース
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedeparted/

 

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