12月22日からの番組内容

毎月、月替わりのお客様をお迎えして映画に関する様々な話題やおすすめ映画をご紹介していきます。
12月は、キネマ旬報の松本志代里さんと一緒に2006年の日本映画を振り返っていきます。
今週は10月から12月までに公開された作品。
話題に出てくる作品は「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」「手紙」「暗いところで待ち合わせ」「犬神家の一族」「長い散歩」「酒井家のしあわせ」ほか。

「今週のおすすめ」は、オーストリア・ベルギー・フランスの合作映画「ダーウィンの悪夢」とフランス映画「ダニエラという女」です。

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ダーウィンの悪夢

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淡水湖では世界第2位の大きさを誇るヴィクトリア湖。そこは、生物多様性の宝庫であることから「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていました。その湖に、今から半世紀ほど前、ささいな試みから、新しい生き物が放たれました。
この大食で肉食の外来魚ナイルパーチは、もともと生息していた魚の多くを駆逐しながら、どんどんと増え、状況は一変。湖畔の町にはナイルパーチの一大魚産業が誕生し、周辺地域の経済は潤います。しかし、一方では、悪夢のような悲劇が生み出されていくのでした。
新しい経済が生み落とす貧困、売春、エイズ、ストリートチルドレン、ドラッグ、湖の環境悪化……。まるでドミノ倒しのように連鎖します。さらには、ナイルパーチを積みにやってくる飛行機がアフリカへ運んでくるものにも驚くべき疑惑が……。
クリスマスに、あえてこの作品をご紹介します。(松本志代里さんのおすすめ)

ダーウィンの悪夢
12月23日よりシネマライズにてロードショー
監督:フーベルト・ザウパー
配給:ビターズエンド
公式サイト:http://www.darwin-movie.jp/

ダニエラという女

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誰もが目を奪われる絶世の美女、ダニエラは飾り窓の中で生きています。
平凡な男、フランソワにとっては夢の女でしたが、彼は宝くじで大当たりをあて、そのお金が続く限り「僕と一緒に暮らして欲しい」という大胆な申し出をします。ダニエラとの交渉は成立し、彼女は「優しくすると約束して」とだけささやき、彼の部屋に引っ越してきました。
夢にまでみた幸せな日々。しかし、心臓の悪いフランソワには、美しく妖艶すぎるダニエラは刺激が強すぎて…。
“特技は愛されること”…こんなことを言って許されるのはモニカ・ベルッチだから。(^o^)
カルティエ、プラダなどの豪華なジュエリーや衣装のモニカ・ベルッチは脱いでも着ても魅力的ですねぇ。
フランス映画らしい笑いも散りばめて、美術や映像の美しさも見どころ十分。
マフィアの元彼のジェラール・ドパルデューが、さすがにビシッと締めています。(Neriのおすすめ)

ダニエラという女
12月9日よりシアター・イメージフォーラムにてロードショー
監督:ベルトラン・ブリエ
出演:モニカ・ベルッチ ベルナール・カンパン ジェラール・ドパルデュー
配給:ハピネットピクチャーズ/クレストインターナショナル
公式サイト:http://www.crest-inter.co.jp/daniela/

 

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