12月15日からの番組内容

毎月、月替わりのお客様をお迎えして映画に関する様々な話題やおすすめ映画をご紹介していきます。
12月は、キネマ旬報の松本志代里さんと一緒に2006年の日本映画を振り返っていきます。
今週は7月から9月までに公開された作品。
話題に出てくる作品は「ゆれる」「笑う大天使(ミカエル)」「紙屋悦子の青春」「日本以外全部沈没」「フラガール」「13の月」ほか。

「今週のおすすめ」は、日本映画「酒井家のしあわせ」と韓国映画「王の男」です。

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酒井家のしあわせ

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伊賀上野に済む酒井家は、両親と地陽南・長女の4人家族。一見普通の家庭ですが、長男は妻の連れ子、二人の子供は異父兄妹ということになります。
中学生の長男は、年頃のせいもあり、そんな家族をちょっとうざいと感じていました。
そんなある日、突然父が家出。理由は好きな男ができたからだという…。
淡々と綴られる日常、そこで右往左往する家族を、暖かい視点で描いています。
ユースケ・サンタマリアの飄々とした味と友近の演技力が、絶妙のバランス。
少年の微妙な心情も無理なく表現し、ほどよい涙とほどよい笑い、この感覚は新人監督にしては見事!
決して100%明るい結末ではないにもかかわらず、爽やかな後味に仕上げて、家族の絆を再認識させてくれます。(松本志代里さんのおすすめ)

酒井家のしあわせ
12月23日より渋谷アミューズCQN他全国ロードショー
監督:呉美保
出演:ユースケ・サンタマリア 友近 森田直幸
配給:ビターズエンド
公式サイト:http://www.sakaike.jp/

王の男

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16世紀初頭、史上最悪の暴君として今も語り継がれる実在の王、燕山君(ヨンサングン)の時代。王は幼い頃に母親を毒殺され、今でも心に深い傷を負っていました。そのせいか、人前で笑ったことがありません。
そんな王と愛妾を皮肉った芝居が漢陽の都で人気を博し、2人を演じた”芸人の王”チャンセンとコンギルは、一躍民衆の星となりますが、2人は捕らえられ、王が芝居を見て笑わなければ死刑だと言い渡されます。 一目でコンギルの美しさに魅せられた王は彼の台詞に爆笑し、臣下の猛反対を押し切って彼らを宮廷に住まわせます。何もかもが珍しい宮廷での生活。しかしそれは、2人の激烈な運命の前座に過ぎなかったのです。
韓国でもっとも知的な俳優と讃えられるカム・ウソン、人気急上昇のイ・ジュンギ。そしてヨンサングンを演じるチョン・ジニョンによる、絢爛豪華な欲望と美しくも悲しい愛が交錯する話題作です。
無駄のないよく練られた脚本、イ・ジュンギの妖艶な美しさ、カム・ウソンの巧さが光ります。
監督・スタッフが「これはゲイムービーではない」と強調しますが、そんなに頑なにならなくても…。
だって、見事な愛の物語ですから。(Neriのおすすめ)

王の男
12月9日より新宿ガーデンシネマ(新館)、恵比寿ガーデンシネマ他全国ロードショー
監督:イ・ジュンイク
出演:カム・ウソン チョン・ジニョン イ・ジュンギ
配給:角川ヘラルド映画
公式サイト:http://www.kingsman.jp/

 

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