9月22日からの番組内容

映画の楽しみの一つに、ロケ地探し、ロケ地巡りがありますね。
最近は、パンフレットにロケ地が掲載されていたり、旅行会社が主催するツアーなども多くなってきましたが、以前は情報もなく、自力で探し当てようとがんばっていました。
そういう先駆者がインターネットのサイトやブログで写真付の記事を掲載してくれるので、自力探索もずいぶん楽になったものです。
自力で見つけた時の喜び、達成感というのは格別ですね。
このブログにも、ロケ地に関するコンテンツも作ろうかなぁ・・・。


さて、「今週のおすすめ」は、台湾映画「西瓜」とイギリス・オーストラリア合作映画「ボビーとディンガン」のDVDです。
ぜひお聞き下さいね!!

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西瓜

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台湾の蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の傑作。
東京国際映画祭では「浮気雲」というタイトルで上映され、大胆な描写で話題になりました。
水不足が深刻な台北で、パリから帰ってきた陳湘[王其](チャン・シアンチー)が、好きな男の子を捜します。
その男、李康生(リー・カンション)はAV男優になっていて、このことを彼女に知られたくなくて、必死に隠すのですが、見つかってしまいます。
2001年の「ふたつの時、ふたりの時間」の続編で、この「西瓜」との間に「歩道橋が消えた」という30分弱の短編が存在します。
会いたくても会えない二人の気持ちと、会えた時の喜び、二人を隔てていた時間と空間をうめる愛の描写は、見る人を選ぶかも知れません。
でも、とっても切なくてある意味で美しいシーンになっていると思います。
台湾の有名観光地でロケしているミュージカルシーンは、奇抜な衣装と演出でとっても楽しいですよ。
蔡明亮ワールドというのは、クセになります。(今週のおすすめ Neri)

西瓜
9月23日より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
出演:李康生(リー・カンション)陳湘[王其](チャン・シアンチー)
配給:プレノンアッシュ
http://www.tml-movie.jp

ボビーとディンガン

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オーストラリアの田舎町に住む男の子アシュモルにはケリーアンという妹がいます。
ケリーアンにはポビーとディンガンという大好きな友達がいるのですが、アシュモルはそれが妹の作り上げた架空の友達だと知っていました。
ある日妹はボビーとディンガンがいなくなったと言い、しかもケリーアンは病気にかかってどんどん弱っていきます。
妹の病気を治すために、アシュモルはボビーとディンガンを探すしかないと決心・・・。発売と同時に、文化人や書店インの圧倒的な支持を受けて口コミで10万部を超えるベストセラーになった小説を、「フルモンティ」で全世界を笑いと感動の渦に巻き込んだピーター・カッタネオ監督が映画化しました。
全編を通じ兄アシュモルの目線で語られるこの作品は、病気の妹を元気にしたいという純粋な想いに始まり、家族や街中の人々を巻き込んだ感動のラストシーンに至るまで、一貫して信じる気持ちの大切さ、素晴らしさを教えてくれます。(今週のおすすめ Memi)

ボビーとディンガン
監督:ピーター・カッタネオ
出演:クリスチャン・ベイヤース サファイア・ボイス ヴィンス・コロシモ
日活より3,990円(税込)でDVD発売中

風のダドゥ

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不登校を続ける歩美は、孤独に耐えきれずに家を飛び出し、阿蘇山で自殺を図ります。
意識を失い倒れていた彼女を見つけた装蹄師の桜田は、自分が働く「阿蘇ふれあい牧場」へと歩美を連れて帰りました。
牧場では、かつて競馬界で名調教師として名を馳せた男とその家族、こころに傷を負った元高校教師、失声症を患う少年が暮らしていました。
一命を取り留めた歩美は、そこで生活するうちに阿蘇の雄大な自然やの誠実な人々にふれ、元競走馬メイワジョニーとの出会いを通して、次第に心を開いていきます。
そんな矢先、桜田の死の知らせが入り、生きる希望を見失った彼女に、再び生きる力を与えたものとは…。
阿蘇の雄大な大自然の素晴らしさ、あたたかい人の心、そしてテーマとなっているアニマルセラピー・・・本当に癒される作品です。

風のダドゥ
9月23日よりキネカ大森にてロードショー!
監督:中田新一
出演:木村文乃 榎木孝明 萬田久子
配給:角川ヘラルド映画

 

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