6月16日からの番組内容

最近、欧米映画の来日取材に行かれなくて…という話は番組の中でもしていますが、それというのもアジア映画関連の取材がすごい量なのです。
その中で、とっても可愛い出演者が来日しました。台湾の少年体操選手の日々を綴った「ジャンプ!ボーイズ」というドキュメンタリーの主人公、幼稚園から小学校低学年のちびっこたち7人。
映画も、とっても楽しくて良い作品ですので、公開時に熱く語らせていただきます。(^o^)
公式サイトもすごく可愛いので、右にお気に入りのリンクバナー貼りました。ぜひアクセスしてみて下さいね!

さて、「シネマ何でもええんちゃう」何でもあり、6月のテーマトークは「映画祭」、今週は香港のアカデミー賞と言われる香港電影金像奨をご紹介します。
「今週のおすすめ」は、アメリカ映画「カサノバ」と中国映画「ジャスミンの花開く」。

ぜひお聞き下さいね!!

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カサノバ

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(C) TOUCHSTONE PICTURES

ご存じジャコモ・カサノバの、絢燗たる女性遍歴と頽廃した宮廷生活を描いた作品。今まで何度も映画化されていますが、今回は「ギルバート・グレイプ」や「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム監督が手がけました。
18世紀ヨーロッパの歴史上の人物であり、晩年の「回想録」でも知られるカサノバを、新たな視点と斬新なアイデアで、素晴らしい出来映え。
これまでのどの女性とも違うヒロインとの出会いから展開していく物語は、実に良く練られた脚本で、ラッセ・ハルストレムらしいユーモアや家族愛も盛り込まれ、終盤の痛快活劇のような展開はワクワクします。
もちろんカサノバですから数々のラブシーンはありますが、旬の俳優ヒース・レジャーの資質なのか、演出なのか、とても品格があります。
楽しく見ていただくために詳しくは書けませんが、愛の描き方もとても素敵です。(今週のおすすめ Neri)

カサノバ
6月17日よりテアトルタイムズスクエア他全国ロードショー
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ヒース・レジャー シエナ・ミラー ジェレミー・ アイアンズ
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
公式サイト:http://www.movies.co.jp/casanova/

ジャスミンの花開く

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(C)My Way Film Co.Ltd. JAPAN SKYWAY

章子怡(チャン・ツイィー)が、30年代、50年代、70年代の3代にわたる女性を一人で演じるドラマです。
上海の写真館を舞台に母親役の陳沖(ジョアン・チェン)もまた同じく3役、世代ごとの女性を演じ分けて、作品の要となっています。
時代のうねりの中でそれぞれが必死に生き、社会背景の変化と共に三世代めはかなり自立した女性として描かれています。
章子怡(チャン・ツイィー)のパワー全開、張藝謀(チャン・イーモウ)のカメラマンをずうっと務めていた侯咏(ホウ・ヨン)監督は、さすがに上海の街や古い写真館の質感、三世代の色分けなどの映像が素晴らしいです。
一番古い時代の映画プロデューサー役が、名優姜文(ジャン・ウェン)、たいしてうまくない英語をやたらと使う、気どった男を演じて、いつもながら巧いです。Memiは、このパートが一番好き。
この他、二世代めに陸毅(ルー・イー)、三世代目の相手役は劉[火華](リウ・イエ)と、豪華な顔ぶれです。(今週のおすすめ Memi)

ジャスミンの花開く
6月17日(土)より、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほかにて全国ロードショー
監督:侯咏
出演:章子怡 陳沖 姜文 陸毅 劉[火華]
配給:日本スカイウェイ
公式サイト:http://www.jasminewomen.jp/

香港電影金像奨と香港国際映画祭

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今年で25回を数える香港電影金像奨は、毎年4月頃に実施されます。
前後に香港国際映画祭が開催され、会期中は海外からのファンやプレスが沢山訪れて、とても賑やかです。
香港のアカデミー賞と言われる香港電影金像奨は、2月のノミネート時期あたりから有力候補や対抗馬の話題がしきり。この頃に、私たちもプレス申請するわけです。
数々のエピソードは番組の中で喋っていますので、ここでは、一般のファンとして香港国際映画祭に行った時の思い出をお伝えします。

一般人としては、まず公式サイトで上映作品をチェックして、見たい作品のチケットをネットで申し込みます。英語と中国語があるので、私の場合見るのは中国語版。作品名や監督・出演者の名前がすぐにわかりますから。
で、オンラインで申し込むのは、文字化けの心配がない英語の方。
申し込んだチケットは、現地の事務局に取りに行くのですが、英語でも中国語(北京語・広東語)でも名前を言えれば大丈夫…なのですが、実は、同姓の方と間違えてチケットを渡されました。しかし、中身が合っていたので全然気づかずに、映画を見に行ったのですが、開場で見知らぬ人に声をかけられました。
見知らぬ…というのは、違っているかも知れません。相手は私を知っていて、間違えてチケットを引き取った事を教えてもらい、ダブルでびっくり。
つまり、同姓で、見る映画が全て一緒、ということだったのです。
世の中、面白いですね。
日本では版権が切れてしまった旧作、ソフト化もされないドタバタコメディ、映画祭でお披露目という新作など、日本語字幕はつきませんが、現地で、色々な国の人と一緒に見るという空間と時間を楽しむのは、得難い経験でした。(Neri)

※写真は、2002年に取材に行った時の香港電影金像奨事務局

 

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