6月9日からの番組内容

いよいよワールドカップのスタートで、世界中で盛り上がっていますね。
先日ご紹介した「GOAL!」では、『500円で『GOAL!』を見て、日本代表の"ゴール"を祈ろう!』というキャンペーンも実施するそうです。
詳しくは、公式サイトを見て下さいね。

さて、「シネマ何でもええんちゃう」何でもあり、6月のテーマトークは「映画祭」、今週はぴあフィルムフェスティバルをご紹介します。
「今週のおすすめ」は、アメリカ映画「プルートで朝食を」と韓国映画「君に捧げる初恋」「ふたつの恋と砂時計」。

ぜひお聞き下さいね!!

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プルートで朝食を

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(C) Pathe Production Limited 2005

生まれたばかりの時に教会に捨てられた主人公は、神父に拾われて信者の家庭で育てられますが、女の子の服が好きで周囲からは色眼鏡で見られていました。
美しいゲイとして成長した彼は、居心地の悪い田舎の町を出て、実の母を捜すためロンドンに向かいます。
様々な人と出会い、恋をし、紆余曲折の末に見つけたのは、実の父親でした…。
コメディ・タッチの自分探し映画ですが、やはりニール・ジョーダン、しっかりと激動のアイルランドを背景にしています。キリアン・マーフィは、そういう男っぽい世界の中で、肩肘張った生き方ではなく、するりするりと困難を抜けながら自分の生き方を変えずに生きていく妖艶な男の子をの姿を絶妙に演じています。
シリアスと軽妙さの心憎いバランスは、さすがニール・ジョーダン。
全編に使われる60〜70年代の音楽が、自分らしさを守りながら前向きに生きる主人公とマッチしてGood!(今週のおすすめ Neri)

プルートで朝食を
6月10日よりシネスイッチ銀座 ほか
監督:ニール・ジョーダン
出演:キリアン・マーフィ リーアム・ニーソン ルース・ネッガ ローレンス・キンラン
配給:エレファント・ピクチャー
公式サイト:http://www.elephant-picture.jp/pluto/

君に捧げる初恋

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(c)2003 IM Pictures All Rights Reserved

主人公の愛する女性は、世界でたったひとり。高嶺の花にもかかわらず、彼の一途な愛は変わりません。
人生における唯一の目的も、初恋の相手である彼女と結婚することだけという彼に、彼女の父である担任教師は、難しいミッションを次々に課すのでした。
「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンが、初恋を貫徹させるために孤軍奮闘する主人公ソン・テイルを熱演、「四月の雪」「私の頭の中の消しゴム」のソン・イェジンを相手に繰り広げるピュア・ラブストーリーです。
珍しいコメディにトライするソン・イェジンのセクシー路線も素敵で、一途に突っ走るチャ・テヒョンにも新しい魅力を発見。
吉本も真っ青のベタベタの喜劇かと思いきや、泣かせる要素も盛りだくさんで、最後でうわっと泣かせるジェットコースタームービーです。(今週のおすすめ Memi)

君に捧げる初恋
6月10日シネマート六本木ほかにて全国ロードショー
監督:オ・ジョンノク
出演:チャ・テヒョン ソン・イェジン ユ・ドングン
配給:エスピーオー
公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/hatsukoi/

ふたつの恋と砂時計

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(c)2005 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved

ラジオ局で放送作家として働く主人公は、彼女を支援し支え続けてくれた謎の紳士“あしながおじさん”といつか出会うことを夢見る、元気いっぱいの女の子。読まれる当てのない彼宛の手紙を日々綴っています。
一方、彼女が偶然見つけたEメール上の恋物語の主人公は、長年の片想いの相手に声すらかけることができない内気な少女。そんなメールの主人公の為に、その物語をラジオで放送することによってその想いを相手に伝えようとします。
ある砂時計をきっかけに、ふたつの恋物語がひとつの愛へとつながっていく、純愛ストーリーです。
主演のヨン・ジョンフンは、いわゆるイケメンではないけれど、癒し系で素敵。
展開も、ラジオのストーリーとあしながおじさん探し、そして自分の恋愛がつながる時に鳥肌がたちました。それも単純なつながり方ではなく、微妙なずらし方がタイトルにある「砂時計」とうまく重なって、なかなかよくできていました。(今週のおすすめ Memi)

ふたつの恋と砂時計
6月24日よりシネマート六本木ほか全国ロードショー
監督:コン・ジョンシク
出演:ハ・ジウォン ヨン・ジョンフン シニ キム・チョンナン
配給:エスピーオー
公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/sunadokei/

やわらかい生活

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芥川賞作家、絲山秋子の原作の映画化です。
一流大学卒から大手企業の総合職と、キャリア街道を突き進んできた主人公ですが、両親と親友の突然の死をきっかけに、うつ病になってしまいます。
仕事をやめ、出会い系サイトで知り合った趣味の良い痴漢やうつ病のやくざ、元同級生でEDの議員、そして再会した訳ありのいとこたちとのふれあいで、少しずつ心が解けていくのでしたが…。
30代の都会に住む女性の孤独と不安を、これ以上の適役はないというくらいの寺島しのぶが、リアルに演じています。
豊川悦司のたまらないやさしさ、こんな役を!の妻夫木聡など、ヒロインをとりまくキャストも魅力的。
「ヴァイブレータ」の監督・脚本・主演が再び顔を揃えていますが、このトリオ、素晴らしいですね。廣木隆一にしても荒井晴彦にしても、なんて女性を描くのが旨いのでしょうか。
廣木隆一監督の、細かいところまでにこだわりを感じるディティール作り、同世代はもちろん、多くの女性たちが等身大に思えるヒロイン像の作り方は、演出・演技共に見事です。
昔から荒井晴彦は大好きですが、いつまでも枯れないですねぇ。それがうれしい。(^o^)
20才以上の女子必見、そして、男子にもぜひ見ていただきたいですね。(Neri)

やわらかい生活
6月10日より渋谷シネ・アミューズ 新宿K's cinema キネカ大森 にて 全国順次ロードショー
監督:廣木隆一
出演:寺島しのぶ 豊川悦司  松岡俊介  田口トモロヲ  妻夫木聡
配給:松竹
公式サイト:http://www.yawarakai-seikatsu.com/
(C)「やわらかい生活製作委員会」

 

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